あくまでも個人的な感想です。
名は体を表す…父は、兄の名前を天下泰平から取り、私の名前を聖書から取った訳ですが、父の思惑通りなのか、全く違う人生を歩んでいます。同じ親から生まれたのに…(笑)
兄は、欽ちゃんがパーソナリティをつとめていた頃の、24時間テレビ・愛は地球を救う
を見て感銘を受けたのか、国立大学よりも理学療法士への道を選び‥
中学生の頃には、空き瓶に1円玉、5円玉を貯めて、持っていってましたね。また、その道の過程で出会った方と結ばれ、兄は父を尊敬していたらしく、父と同じように子育てをし…。
兄夫婦は、共働きで、私の甥っ子、姪っ子達は、保育園に通っていたのですが、兄夫婦は、週末は、せっせと各地の公園へと姪っ子、甥っ子達を連れて行っていたらしいです。
私はこの24時間テレビ、愛は地球を救う、の生放送中の会場も行ったことがあるのですが、当時はあくまでも、「兄の好きな物、兄の好きな世界」、としか捉えてなかった気がします。
娘が生まれて、その世界を思い知らされたわけですが…
私の娘が一歳になる前に、娘の右足の動きが鈍い事に義母が気付き、検診で右足のが少し短い事がわかり、兄が理学療法士なので兄に相談し、兄の勤める病院の先生を紹介してもらったりしてました。
またあちこちと検査の為に病院へ行き、娘は「歩けません」と診断されていました。この時点では、障害者手帳の認定さえ受けられる診断で、障害者の認定について調べた事もありますが…。これ認定を受けてしまうと、娘は一生、障害者としての道しか歩めなくなる、と思いやめました。
この事を当然、旦那には報告したのだけれども、帰宅後直ぐに酒を飲み始める旦那は、「歩けませんよ、って言われたんだぞ!」と、大声でおうむ返しをしただけでしたね。この頃には既に、旦那との会話が、成立しない事が多々有る事も、旦那の自己愛にも気がついていたのだけれども。
一歳3ヶ月で、娘は歩ける様になり、それまでに、ママ友に、娘がカニ歩きだと言われ傷ついたりした事もありましたが、私は他人には一切、娘の病気のことは話さなかったので仕方ないとも思っていました。
93年3月26日のMRIから、94年、95年‥
と、経過観察のMRIの検査は、何度もやったし、二泊三日の全身麻酔下での検査もし、当時はまだ日本に数台しかなかったガンマナイフを設置していた病院の、日本で3本指に入るという有名な脳外科医の先生の診察を受けたりもしましたが、娘の障害の原因は脳動静脈奇形というもので、先天的、もしくは後天的(生後まもなく)なものであり、既に発症というか、その奇形の部分が出血していて、この出血部の除去は難しいし、脳なので、他に障害が出る可能性も有ったので、何も出来なかったし、これだけ色々な事が発展したこの時代でさえ、何も成すすべがなさそうで、10万人に1人とか、確か昔はもっと症例が少なく、100万人に1人とかいう難病な事も変わっていませんね。
この当時兄が言ってたのは、この数字は単純に調べていない、見つかっていない人が多いだけなので、本当はもっと大勢いる、だったが、当然そんな話は、なんの慰めにもならなかった。ただ、娘の場合は早い時点でそれがわかり、対策、脳の開発を出来た事が、娘の言葉を借りれば、娘は強運の持ち主、だったのは明らかです。まぁ、最近思うのは、本物の神の救いな感もあります(笑)
娘の、歩けませんよ、の、次の診断は「文字が書けない」でした。右半身に障害が出ていた娘は、兄の仕事がらみの紹介でリハビリに通い、また、夜寝ている間は、足に装具もつけ、踵が上がって来てしまうので、トレーニング用、というか、訓練用の器具を使いアキレス腱が縮んで行かない様に、自宅で訓練し、また、右手の動きも、家では知育玩具を利用し、リハビリ施設で指導されていたので、脳の開発が上手くいったのか、文字が書けないも、無事に乗り越えて障害者施設ではなく、幼稚園に入園する事が出来ました。当時の簡易IQテストでは130超えてましたね‥。
入園前に、入園後嫌な思いをしない様、ハサミの使い方を筆頭に、あれこれ家で教えました。元々大人しく、長い事座って物事に取り組めていたし、小さなビーズを繋げて遊んでいたりもしたので、幼稚園で座って何かをこなす事は、もはや心配のいらないレベルまで来ていたが、いわゆる運動に関しては少し辛そうだったけれども、高校生になったら、体育の成績は5を貰えるようにもなってました。
文字を書けませんよ、の、次の診断は、「自転車に乗れない」でした。自転車に乗れないは、ここまであれこれ乗り越えて来た娘にも流石に厳しいかと思ったが、少し時間はかかったけど、これも見事なまでに、娘は乗り越えました。高校生時代は、毎日チャリ通してましたね。
今思うのは、あの時、障害者認定を受けなくて本当に良かった、の、一言に尽きます。
コリント人への第一の手紙 10:13
神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように‥
のがれる道(兄?)(笑)
も備えて下さるのである。
God bless you!